小論文は事前準備が大事だと思う
きただです。 小論文と聞くと、「何を書けばいいかわからない」「文章を書くのがそもそも苦手」と不安に感じる人が多いと思います。 特に中学校の教育では文章の訓練がほとんどありません。そのため、苦手意識があ...
2025年12月12日きただです。
最近、高校生の塾生数名にある重要なアドバイスをしました。
それは、「塾に通っている安心感から、学校の授業でわからないところが出てきたときに“考えることをやめてしまう”癖を修正しよう」というものです。
学校の授業中、難しい内容や理解が追いつかない箇所にぶつかったとき、「あ、これはあとで塾の先生に聞こう」と思う生徒は多くいます。
一見すると、自分で解決しようとせずに、信頼できる指導者に頼る姿勢は“前向き”で“効率的”にも見えます。
しかし、僕は必ずしもそうだとは思いません。
学校の授業は、生徒にとって一番多く時間を費やす学習の場です。
1日に6コマ以上の授業があり、それぞれ45〜50分。実に1日あたり4〜5時間を“学習環境”の中で過ごしているのです。
この時間を「自分で考える時間」として最大限に活かすか、「なんとなく過ごす時間」にするかで、半年後・1年後の学力差は大きく変わります。
もし、学校の授業中に「ここはあとで塾で聞けばいいや」と思考を止めてしまえば、その時間は“学習しているつもり”でありながら、実は“学習を止めている”状態になります。
これは“思考放棄”の習慣化につながります。
一度ついたこの癖は、なかなか自分で気づくことができません。
「わからない=すぐに人に聞く」
「考えてもムダ=聞けば早い」
この思考パターンは、長期的に見ると非常に危険です。
中学生までは、ある程度「暗記」や「定型パターンの繰り返し」で対応できます。
極端に言えば、意味が分からなくても「やり方」だけ覚えていれば点数は取れてしまいます。
だからこそ、「わからない→塾で解説→解き方だけ暗記」というサイクルでも乗り切れてしまう。
でも、高校の学習内容はそうはいきません。
たとえば数学では、定理の理解や論理的な思考過程が必要不可欠になりますし、英語でも文構造や論理展開の理解が求められます。
国語では抽象概念や多様な視点の読解が必要です。つまり、「わかるようになるために、自分の頭で考える」ことが前提になってくるのです。
僕の経験から言えば、学校の授業中に「何がわからなかったか」を自分の頭で整理しようと努力する生徒は、成績の伸び方が圧倒的に違います。
もちろん、最終的に塾で質問するのは良いのです。でもその前に、自分なりに仮説を立てたり、ノートを見返したり、教科書を読み直したりして「自分でなんとかしよう」とする時間が必要です。
たとえば数学の問題で、解き方がわからなくても「何がわからないか」を明確にするだけで、次の授業や塾での質問の質が変わります。
「ここがわかりません」ではなく、「Aの公式は覚えているけど、Bの条件に当てはめるとどうなるかが整理できない」と言えるようになると、成績が上がらないはずがありません。
塾の価値は、単なる“問題の答えを知る場所”ではなく、“考えるトレーニングをする場所”であるべきです。
僕たち指導者は、生徒がわからないことを一方的に教えるだけでなく、「なぜそうなるのか」を一緒に考えたり、「こう考えてみたらどう?」と視点を増やすような関わり方を大切にしています。
その意味では、学校の授業は「第一ラウンド」。
ここでしっかり考える癖があれば、塾という「第二ラウンド」での学びが何倍にも深まります。
逆に、第一ラウンドをスルーしてしまえば、どれだけ塾で頑張っても“思考体力”が足りず、伸び悩むことになります。
学校の授業で「わからない=思考停止」ではなく、「わからない=考えるチャンス」と捉えること。
塾に通っているからこそ、学校の授業でも最大限“頭を使って”学ぶ姿勢が必要です。
塾に通う安心感+高校の授業の難しさ=授業中への思考放棄
この公式を、
塾に通う安心感+高校の授業の難しさ=授業中にこそ“考える力”を育てるチャンス
に書き換えることが、学力アップの第一歩です。
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