わかりやすい仮定法[中学英語]~これなら必ず理解できる~
実は今年度より学習指導要領の改訂に伴い、どの科目においても学習範囲が増えます。数学であれば、箱ひげ図など、、これはここ30年間で誰も習ったことがない項目だと思います。高校数学でも大学数学でも聞かない項目です。(一応理系ですので、大学数学まで収めているはずですが、、)理科はSDGsの重要性を説くために(たぶん)、環境問題について扱う項目が増えました。そして、英語に関しては先ほど書いた項目が組み込まれました。その改訂の中で私自身もっとも衝撃だったのが仮定法です。この仮定法の導入によってもっと中学英語がわからない人が増えるのではと感じます。そこで、本記事では仮定法について詳しく説明します。
- 先取り学習
- 予習
- 復習
のために、本記事を読んでいただけるとありがたいです。
仮定法の考え方
そもそも、仮定法とは?
仮定法の特徴としては、
- 〜だったら、~するのにな
のように現実に起こっていることとは、異なることをいう時に使います。
では、まず日本語で仮定法を考えて見ましょう。
「もし、君みたいに、俺がイケメンだったら、俳優のオーディションを受けるのになー」
このように、現実ではありえないような仮定をする、、これが仮定法です。
この文章において、話し手はイケメンではないんです。この文章の聞き手がイケメンなのです。もし俺が君みたいにイケメンなら、、とあくまでも仮定を話す。
このようにあくまでも仮定での話をするときに使う。それが仮定法です。
みなさんも日本語で無意識のうちに仮定法を使っていますね。
- 君みたいに身長が高ければ、彼女なんて簡単にできるのに。(身長が高くない)
- お金があれば、海外旅行に行けるのに(お金がない)
なんだか、すごい既視感のある表現ですよね。頻繁に仮定法を使っている人は多いでしょう。
ちなみに、一番上の文章を英語で言うと、
If I were a good-looking guy like you, I would take an audition for the actor.
のようになります。
文法事項については下の方で説明していきます。
まずは導入として、「~だったら〜なのになー」という少し妬みチックな文を言いたい時に使う。
これだけおぼえておきましょう。
では中学生のうちに習う仮定法の文法パターンについて説明していきます。
仮定法① I wish ~
はい、まず習うのが、
- 過去形を使うが現在のことを伝える
- 自分の願望や可能性が低いこと、可能性が全くないこと伝える
- wish:〜することを願うという意味
- I wish I had a girlfriend. (彼女がいればなー)
- I wish I could join the party. (そのパーティーに参加できればよかったんだけど〜)
- I wish I loved you. (君を愛せたらよかったんだけど)
- I wish I were you. (君みたいだったらな)
- I wish I could afford to buy it. (それを買う余裕があったらいいのにな)
(フレンズより)
仮定法②
その次に習うのは、ifを使った仮定法です。
- 過去形を使うが現在のことを伝える
- 自分の願望や可能性が低いこと、可能性が全くないことを伝える
- Ifの文では最初が過去形。, コンマのあとは助動詞の過去形(would, could, might)そして動詞の原形がきます。
- まず、この法則を公式みたいにおぼえましょう。
- Ifの文の動詞がbe動詞の場合はwereを使います。一般動詞の場合は、played, knew, got, madeのように過去形です。この時に規則動詞と不規則動詞のルールを忘れないようにしましょう。
- 実際のところは wasでもよい。でも日本ではwereで習うので、wereで覚えよう。
では、いくつか例文をあげます。
- If I were you, I would ask my friends for help.
訳:もし俺が君なら、友達に助けを求めるのになー
まずは、ifの文を見ていくと、wasではなくて、wereが使われています。その次の文を見てみると、助動詞(can, will)の過去形であるwouldがきています。助動詞のあとは、動詞の原形が来るのでaskはそのままです。
- If I were a good-looking guy like you, I would take an audition for the actor.
訳:君みたいにイケメンなら、俳優オーディションを受けるのになー
はい、これも同じ。まずは動詞の過去形そして、仮定法なのでwereを使います。その次は、助動詞の過去形wouldがきて、動詞の原形であるtakeがきます。
- If I had enough time, I could practice more.
訳:もし十分な時間があれば、もっと練習ができるのにな(言い訳の文章)
あれ、wereではなくて、hadになっているなんで?
とならないでくださいね。この文章の場合はhave enough timeで十分な時間があるという意味で、これが仮定法になったので、動詞が過去形のhadになっただけです。
- If I had many friends, I would not feel lonely.
訳:友達がたくさんいれば、自分は孤独ではなかったのだろう。(孤独には感じなかったのだろう)
lonely:孤独な
ここまでくれば仮定法のパターンがつかめてきたのではないでしょうか?
なんとなく、仮定法の概要がつかめた人は手持ちの問題集に取り組みましょう。説明を読んでも、実際に問題をとかないと定着しません。必ず問題集に取り組んでくださいね。
仮定法まとめ
まずは、日本語で仮定法を考えてみましょう。
- もし私が可愛かったら、モテてたのに
- 先生の教え方がよかったら、成績も上がってたのに
このようにまずは自分に馴染みのある言語で仮定法に慣れることが重要です。
その次に、頭の整理をするために、仮定法のパターンは二つあるということをおぼえましょう。
中学生で習う仮定法のパターンは以下の二つです。
I wish + 主語 + 過去形(助動詞も過去形)~ 〜だったらいいのに
If + 主語 + 過去形, 主語 + 助動詞の過去形 + 動詞の原形~ (もし〜であれば、.....であったらいいのに)
最後に覚えることとして、以下の項目をおぼえましょう。
- 仮定法は願望、ありえないこと、少し可能性があることを表す。
- 基本は過去形。
- be動詞の場合はwasではなく、wereを使う。
- 過去形を使うが、現在のことを伝える。
ちなみに、ネイティブは仮定法をめちゃ使ってきますが、結構文法を間違えています。ノンネイティブで仮定法を使っている人はあまり見たことがないです。
こういう豆知識的なこともおぼえましょうね。