公立進学校の数学の理想的な勉強サイクル【塾と学校の授業をうまく活用する】
きただです。
本日は高校数学に関するマニアックな話です。
大牟田市・荒尾・柳川区域にある公立進学校と呼ばれる、三池・伝習館・玉名高校の生徒たちを指導してきて、数学の壁にぶち当たっている生徒が多いなと感じます。最初の方はいいんですけどね...どんどんと理解できなくなっていきます。
公立高校の特徴として、授業速度が早い・基礎演習が少ない・単元間の繋がりが薄い(これはカリキュラム的に仕方ない)が挙げられます。
授業速度が早いとは、普通に中学校の3~4倍ほど早いです。
高一から数I・数Aが同時進行で進み、高一の1月には数Ⅱ・数Bの授業がスタートします。学校によっては高校二年生の11月には数Cの指導が始まりますからね。
使用教材は傍用問題集としてサクシードが採用され、副教材として青チャート・ニューアクションレジェンドが採用される高校が多いです。
個人的な印象として、傍用問題集のサクシードはとてもいい教材ですが、例題などは与えられておらず、単に問題(+応用含む)だけが掲載されています。つまり基礎問題というか...基礎問題は掲載されいているけど導入が全く親切ではない...
高校の数学の授業は進度が早く、難しいため学校の授業だけで理解できる生徒の方が少ないです。いざ復習しようとしても問題だけ載っているサクシードを見てもチンプンカンプンな状況に陥っているようです。
さらに、科目間の繋がりが薄いです。例えば数一で三角比をしたらそのあとすぐに三角関数をした方が僕はいいと思いますし、二次関数・指数関数・対数関数・図形と方程式・分数関数・無理関数・逆関数 (数Ⅲの内容だが)もまとめて立て続けに指導したほうが整理がつくと感じます。
上のような問題点に対処するために、当塾では高校数学の指導を予習指導(ポイントレッスン+基礎問題の演習多め)で対応しています。学校で習う前に基礎問題だけある程度解けるようになっていれば、サクシードや青チャートの宿題が出されても、基礎問題は解けるようになっているので定着が進みます。
つまり、
塾で予習→基礎問題演習多め→学校の授業→学校の宿題(サクシード+青チャート)→定期試験勉強
このサイクルが回ると数学の成績は安定するはずです。
科目間のつながりが薄い問題に対してはまあ、受験前に復習させるときに意識して指導します。
学校でわからない問題を中心に解説する指導法もあるのですが、
「塾でしかできない指導を」
がモットーですので、個人やご家庭で難しい予習指導にフォーカスしているのです。
これ以上色々話すとさらにマニアックになるので一旦はこの辺で...