研究留学の体験記⑤【イスタンブールの国際学会での口頭発表】
大牟田市・オンラインで完全個別指導・少人数個別指導の英語塾・進学塾・有明高専生専門塾を運営しているきただです。
最近、少しずつ留学の相談や留学したいと考えている塾生が増えてきているので、備忘録程度に留学体験記を執筆します。
今回は研究留学記事の第5回目ということで、2019年11月にイスタンブールで開催された国際シンポジアムの参加体験記事になります。
Nalan先生とラボメイトから背中を押され口頭発表することに
2019年7月頃に、Nalan先生が、
「毎年研究室でMemtekっていう膜技術の国際シンポジアムに参加しているんだけど、Somaも参加しない?」
と言われました。
どうも...memtek自体が、外国人(トルコ人以外)の発表者を増やしたいみたいで...そういう意図もあり、提案いただきました。
国際シンポジアムでの発表形式は二通りあります。
自分の研究成果を一枚のポスターにまとめて発表するポスター発表と壇上に上がってスライドを使って発表する口頭発表です。
ラボメイトから、「一生のうちに数回あるかないかだから口頭発表すれば?」と提案され、口頭発表をすることになりました。
まず、申し込みの段階で英語で研究内容をまとめた要旨を提出する必要があります。
英語で5枚程度の要旨を一週間で作成し、有明高専の大河平先生に確認をもらい、memtekの審査委員会に提出して、
受理されました。
シンポジアムの開催日時が2019年11月18日~11月20日だったので、1ヶ月前から資料作成や発表の準備をしました。
発表時間が15分でしたので、それに合わせてスライドを調整しました。
並行して航空券とホテルを予約しました。
「イスタンブールホテル高くね?」と思った記憶があります...
これまで1泊あたり3000~4000円のホテルに泊まってましたからね...
Nalan先生から、「研究室休んでいいから早めにイスタンブールに行って観光しておいで」と言われたので、お言葉に甘えて、シンポジアム開催の2日前にイスタンブールに行きました。
イスタンブールでの最初の二日間
イスタンブールの最初の二日間は現地観光をしました。
ホテルからバスで街の中心街まで行き、mapを使って散策しました。
アヤソフィヤやスルタンアフメト・モスク、グランドバザールを見に行ったり、ボスポラス海峡のクルーズもしました。
ホテルの近くに日本食料理屋さんがあり、海鮮丼やチャーハンを食べました。
ほぼ毎日通ってました。日本食が恋しかったので...
久々の日本食はほんと身体に染みます。
入場料無料でした!
モスクなので「女性が入る場合は頭にターバンを巻いてください」と案内書きがありました。
観光客であろうと、モスクに入るには頭にターバンを巻いて入る必要があります。
近くまで行くのがめんどくさかったので、写真をとって引き返しました。
90分で500円だったのでボスポラス海峡のクルーズ船に乗りました。
今考えると...トルコ観光って安く済むんですよね...
遺跡などの入場料は無料なところが多いし、入場料を取られてもそもそも安い....
90分500円のクルーズって、料金バグってないですか?
クルーズ船から撮影した、スルタンアフメト・モスク。
グランドバザールまでの入り口。ここから道の両側に店が立ち並んでいました。
そうそう...たしかアヤソフィアの周辺でトルコ人のお兄さんから、
「絨毯買わない?」と話しかけられました。
トルコ人の友達に、「イスタンブールで話しかけて来る人にはついていったらダメよ」
と教えられていたので、
「重すぎて飛行機で運べないからいらない」と断りました笑
皆さんもトルコで絨毯を買わせれないように注意しましょう。
国際シンポジアムMemtekのプログラム
どこか忘れましたが...僕のホテルから歩いて30分のところの5星ホテルのワンフロアを貸し切ってシンポジアムが開催されました。
ホテルもめちゃめちゃデカくて...ワンフロアの中に大きな会場が3つもある...そんなホテルでした。
1日目はトルコ国内外さまざまな大学から招聘した教授による膜技術の基調講演がトルコ語(英語の同時通訳)、英語で行われました。
2日目がポスター・口頭発表の日です。
3日目は学会のプロジェクトで工場見学に行きました。
2日目か3日目の夜には会食会がありました。
トルコは水不足に悩まされる国のようで、膜をもちいた水処理・再生技術の発展に力を注いているようです....(と、トルコ人の先生が言ってました)
ホテルの廊下にはデザートや軽食が常時置いてあり...
「お金かかってるな〜」
なんて
人目を盗んで食べてました笑
全然食べていいのですが、なんか...誰も食べてないのに一人だけ食べてたら恥ずかしいですよね...
披露宴の待ち時間にジュースや軽食が食べれますよね?誰も食べてないのに自分だけ食べると恥ずかしいではないですか...
あんなイメージです。
トルコ国外からも発表者が来ていたので...
めちゃ日本人に似てる人がいたんですよね。
あるラボメイトに「あの人日本人かな?日本人なら話しかけたい」といったら「俺がわかるわけないやん」と一蹴されました。
ちなみに、このラボメイト(ヤコブ)はナイジェリア出身でものすごく英語が上手でした。
僕がトルコで嫌な思いをして愚痴を言う時は、ヤコブに研究室で話すか、電話していました...←いい迷惑
(タクシー料金をめぐってタクシーの運転手とケンカしたんですよ...そん時にわざわざヤコブに電話して愚痴りました...)
真ん中の女性はエズィキという名前の女性です。この3人でよくおしゃべりしていました。
さっきの学生はシンガポールからの学生だとのちに発覚。
ヨーロッパ系や中東系の顔しかみてなかったので、めちゃめちゃ懐かしく感じました。
まさかあの部屋での発表になるとは...
口頭発表の場合は一番大きな部屋と二番目・三番目に大きな部屋。どの部屋での発表になるのかは運次第です。
「一番小さい部屋でありますように」と願っていたら、
一番大きい部屋で、まさかのトップバッターというオチ(笑)
ありがた迷惑とはまさにこのことです。
トルコ国外から来ている発表者に花を手向け(たむけ)ようと運営人の粋な計らい?
この部屋(↓)での発表ですよ。デカくないですか?
発表の前日、緊張で胸がはち切れそうでしたが、当日になって吹っ切れてなんとか発表を終えることができました。
緊張しすぎて、躁鬱状態...
ちなみに、僕が着ている服は...大学近くのZARAで買った服です。
フォーマルな服装と書いてあって...そんなもの持ってるわけありません。
ですので、近くのZARAに買いに行きました。
日本のZARAはそんなに高くないのにトルコのZARA高かったんですよね...
今見ると、あまりセンス良くないなと思います。
一番右の先生が共同研究先の先生で、ブルーエナジーを専門としている先生です。
その左のひげのある先生は2020年1月から3週間お世話になることになるヴロツワフ工科大学のブリャック先生です。
(ブリャック先生研究室は僕の研究留学先の候補でもありました。)
あとはNalan先生とラボメイトです。
Nalan研究室のメンバーで口頭発表をしたのは僕とオルハンだけで、あとはポスター発表だったため、余裕そうでした笑...
ちなみにオルハンはこの時には大学を卒業していて、口頭発表のためにNalan先生から呼ばれていました。
オルハンが発表した部屋はめちゃめちゃ小さくて羨ましかっかです。
やっぱりイズミルがいい
イスタンブールに5~6日間ほど滞在しましたが...やっぱりイズミルが過ごしやすいなと感じました。
空気が美味しいんですよ〜イズミルって。
あと、人も親切な人が多いですし、陽気な人も多い。
中東圏だけど、ヨーロッパの雰囲気がある...自由な街です。
トルコはイスラム圏ですので、みんなイスラム教です。
の割に...トルコは宗教に対して割と寛容的...
ご年配の女性は比較的、頭まで隠せる布を着ていますが、大学生でその格好をしている人はあまり見かけませんでした。
トルコの場合、地域によって宗教への考え方が違うようです。
イズミルは自由な方...
もちろん長期滞在しているのもあると思いますが...イズミルはとにかく過ごしやすかったなと思います。
イズミルって検索してみてださい。
魅力的な写真がたくさん出てきます。
次に続く...