2025年を振り返って ~年末の挨拶~
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2025年12月23日きただです。
中学受験は、多くの家庭にとって子どもの将来を左右する大きな決断です。
進学する中学校の環境やカリキュラムが、その後の学力形成や人間関係に大きな影響を与えることは間違いありません。しかし、中学受験には多くのメリットがある一方で、慎重に考えなければならない側面もあります。
まず、中学受験で難関中学に通う利点は3つあります。
中学受験を経て進学する中学校は、学習環境が整っており、難関大学への進学実績も豊富です。勉強が得意な生徒が集まり、切磋琢磨できる環境は、学力向上に大きな影響を与えます。
また、カリキュラムも高度で、大学受験を見据えた授業が展開されることが多いです。
受験を通じて同じような志を持つ友人と出会うことができます。小学校とは異なり、学習意欲の高い生徒が多いため、刺激を受けながら成長できます。
また、中高一貫校であれば、6年間を通じて安定した人間関係を築くことが可能です。
中学受験を経て進学する学校では、英語や数学、理科などの科目において、より高度な授業が行われることが多く、将来のキャリア形成にもプラスになります。また、独自の教育方針を持つ学校も多く、探究学習や国際教育に力を入れている学校もあります。
小学校の時点では、子どもの学力の伸び方を正確に予測することは困難です。
中学受験の勉強が合う子もいれば、合わない子もいます。特に、小学生の段階では思考力や理解力の発達に個人差が大きいため、早いうちから無理に詰め込みすぎると、後々伸び悩む原因にもなり得ます。
さらに、受験勉強が終わった後に燃え尽きてしまい、中学入学後に勉強への意欲を失うケースもあります。合格がゴールになってしまい、その後の学習習慣が身につかない場合、本末転倒になりかねません。
また、小学生の時に成績がいいから中学生の時に伸びるとは限りません。
例えば中学受験をするためのカリキュラム(塾など)は、一般的な小学校の授業よりも進度が速く、内容も高度です。そのため、短期間で大量の知識を詰め込む必要があり、深い理解が伴わないまま進んでしまうことがあります。
また、中学受験で入塾した中学校のカリキュラムは公立高校よりもハードです。授業の進みが早く、課題も膨大に出されます。授業がわからず、課題が作業になっていて全く学習が定着していないケースが散見されます。
中学受験を経験する子どもは、長期間にわたる学習ストレスにさらされます。塾の宿題や模試の結果に一喜一憂し、精神的なプレッシャーが大きくなることで、不安障害やうつ症状を発症するケースも報告されています。
また、親が過度にプレッシャーをかけると、子どもの自己肯定感が低下し、学習に対するネガティブな感情を抱くようになります。受験期には塾通いで睡眠時間が削られたり、食生活が乱れたりすることもあり、体調管理が難しくなることも問題です。
中学受験後も中学校のカリキュラムに合わず、精神に不調をきたす例もあります。
中学受験は親のエゴではなく、本人の意志を尊重しましょう。
その上で、「もしカリキュラムに合わなかったら転学していいからね」と親御さんが子供たちに繰り返し伝えて選択肢を与えておくことが大切です。
選択肢が与えられないまま…別の道が用意していないまま突き進むことが最大のリスクです。
成績不振・親子仲の悪化・精神疾患発症・自己肯定感低下・自己効力感低下など…
を見てきたから注意喚起のため書いています。
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