英語がある程度話せるようになるとそこからスピーキング力を伸ばすのは難しい
大牟田市・オンラインで完全個別指導・少人数個別指導の英語塾・進学塾・有明高専専門塾を運営しているきただです。
ひとこと
「英語が話せる」
といっても、
レベル差があります。
海外旅行で困らない程度なのか、ビジネスで使える程度なのか、学術的な内容を議論できるレベルなのか...
ですので、
「英語話せますか?」
と質問をいただくと、
「話せます」
と答えるのはなかなか難しいなと感じます。
質問者がどのレベルの話せるのを聞いているのかが分かりませんからね....
日常生活やビジネスレベル、研究活動レベルで英語が使えるようになると、
英語のスピーキング力が停滞します。
停滞します...というのは語弊があって、
英語のスピーキングに伸びを感じにくくなります。
それは、
ある程度、英語が話せるようになると、同じような単語や熟語、文法を使ってどのような会話もできるようになるからです。
英語のスピーキングスキルは
・流暢性 : 話す早さ
・正確性 : 使用文法の正確性
・複雑性 : 使用文法の複雑性
・能動語彙の数 : 会話で使える語彙の数
から構成されます。
ある一定上のレベルの会話ができるようになると、流暢性・正確性がある一定上のレベルまであり、能動語彙数もそこそこあることを意味します。
先ほども書いたのですが、このレベルまで達すると、今のスピーキングレベルで様々な場面での会話が英語で成立してしまいます。
さらなる高みを目指してスピーキングを力を強化するには、
特に文法の複雑性と能動語彙の数を強化する必要があります。
例えば、
僕の場合は...
英会話で不定詞・関係代名詞・動名詞・仮定法を使うことはできるのですが...比較表現・複雑な否定表現、倒置を使うのは苦手です。
特に比較と否定が混ざる表現であるno more thanやnot more thanなどはまだスピーキングで使えるレベルには達しません。
使おうとすると頭が混乱します。
Little did I dream of ~ (~であることを夢にも思わなかった)
これは有名な強制倒置の表現ですが、このような表現がぱっと使えたらかっこいいなと思うわけです。
逆に、自分の苦手な文法を会話で使えるようにトレーニングすると表現の幅が広がり、スピーキングの複雑性が上がります。
訓練しないといけないですね(^_−)−☆
自発的に使える語彙を能動語彙というのですが...
共通入試や中堅大学受験で出てくるような英単語は能動語彙として使えます。
例えば...
sophisticated、refine、drastically など
ただ、英検1級に出てくるような語彙はスピーキングではあまり使えません。
exacerbate、hermit、horn、mitigate
別に使わなくていいじゃんと言われそうですが...
英語学習が趣味なオタクは使いたいのです(^_-)
このような単語を使えるようにするには、日頃の英語の勉強の時に「絶対使う」と意識して学習するほかありません。
英語の勉強中にスピーキングの伸びが停滞したと感じた場合は
文法の複雑性・能動語彙数を上げる
を意識すると、変化が現れるかと思います。
文法の複雑性と能動語彙数が上がれば、流暢性と正確性もさらに引き上げられます。
今回の記事では英語のスピーキングの少しマニアックな話についてでした。