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高専数学が「難しい」と言われる本当の理由とは?

2026年01月22日 有明高専

高専に入学してから、
「数学についていけない」
「中学では得意だったのに急に分からなくなった」
という声を耳にすることは少なくありません。

現に当塾へも

「数学が心配です」

というご相談がダントツに多いです。

本記事では高専数学難しいと考えられている / 言われている理由について深掘りしていきます。

高専数学 / 高校数学の両方を指導している当塾だからこそ感じる点があります。


① 4年間で大学基礎数学まで終わらせるため、知識が“まばら”になりやすい

高専では、高専1年生〜4年生の4年間で、大学の基礎数学レベルまでを修了します。

そのため、

  • 高校数学で丁寧に扱われるはずの分野が省略される
  • 証明や導入が簡略化される
  • 「なぜそうなるのか」を深掘りしないまま次に進む

といったことが起こりやすくなります。

例えば…有明高専だと数Aの範囲である図形の性質は一切扱いません。

結果として、

各分野を点で知っているが、線としてつながっていない

という状態になりやすく、まばらなまま、次々と新しい分野を学ぶことになります。

まだ、有明高専のカリキュラムは数学が勉強しやすい仕様になっていますが、久留米高専などはさらにとびとびに進なとカリキュラムを見ていて思います。


② 高専1年生から高校では扱わない or 後半で習う内容を学ぶ

高専数学の大きな特徴は、学年と内容の難易度が一般的な高校と一致していない点です。

例えば、有明高専では、

  • 無理関数
  • 逆関数
  • 合成関数

といった内容を高専1年生で学びます。

これらは普通高校では、

  • 理系選択後(高校3年生)
  • もしくは扱わない学校もある

というレベルの内容です。

さらに、1年生の最後には逆三角関数などを履修しますが、これは普通高校ではカリキュラム外の内容です。


③ 数学が苦手でも“逃げ場がない”のが高専

普通高校の場合、
数学が苦手な生徒は

  • 高校2年生までで数学が終了
  • 文系選択で数Ⅲ・数Cを履修しない

といった選択が可能です。

しかし高専では、

数学が苦手であっても、大学基礎数学レベルまで必修

です。

つまり、

  • 数学が得意でも
  • 数学が苦手でも

同じ到達点を求められるというのが高専です。

数学が苦手なタイプだと正直に苦労します….


④ 高専数学を教えられる塾がほとんどない

高専数学は、

  • 数Ⅲ・数C
  • 大学基礎数学(行列・マクロリーン展開・重積分etc…)

を前提とする内容が多く、指導できる人材がかなり限られます。

塾によっては、

  • 数Ⅲ・数Cを履修していない文系大学生アルバイトが中心の塾

があります。

そのため、

そもそも教えることができないというケースも少なくありません。

また、実際にプロの講師でも高専数学は大学の内容がまばらに入っているから教えれないよ

と感じている講師もいるようです。

結果として、
数学が苦手な高専生の受け皿がほぼ存在しない
という状況が生まれています。

⑤ 各高専ごとに数学カリキュラムが違い、使える参考書がほとんどない

高専は高専ごとにカリキュラムや教材を選定できます。

つまり、高専ごとに

  • 使用している教科書
  • 単元の順番
  • どこまで扱うかの深さ

などが全く違います。

そのため、

「他の高専ではまだやっていない内容を、もう習っている」
「同じ高専1年生でも、学校によって進度が全く違う」

結果として、どの高専にも対応した高専専門塾などが存在しません。

当塾の場合は有明高専生をメインに指導をしています。他の高専生の場合はカリキュラムを見た上で指導が可能かどうかを判断しています。


⑥ 市販の参考書に頼れないかも…

高専数学は文科省の学習指導要領に準拠していないため、習う単元が市販の参考書と一致していません。

  • 数Ⅰ・数Aの参考書を買っても
  • 高専の数学テキストと単元の順番が一致しない
  • そもそも載っていない内容がある

結果として、

「今やっている内容が、参考書のどこに書いてあるのか分からない」
「どのページを見て勉強すればいいのか分からない」

という状態になります。

以上が高専数学が難しいと感じる人が多い理由です。

本記事が参考になりましたら幸いです。

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