科学的に正しい勉強法はアクティブリコールと反復学習【中学生・高校生の成績up】

大牟田市・オンラインで完全個別指導・少人数個別指導の英語塾・進学塾・有明高専生専門の学習塾を運営しているきただです。

勉強法の研究は100年くらい前からなされていて...多くの論文で効果が高いと認められている勉強法は

・アクティブリコール
・反復学習

そして、この二つの学習法を組み合わせた方法が学習の基本にして、全てです。

もちろん、細々とした勉強法や暗記のテクニックはあります。

(本記事では細々とした勉強法やテクニックについてはお伝えしません...冗長になるからです。)

本記事では、中学生・高校生向けに、科学的に証明された効果的な勉強法である「アクティブリコール」と「反復学習」の実践方法を解説します。

個人的にはアクティブリコールも反復学習も勉強法...というよりも概念に近いので、本記事で紹介する勉強法(概念)?を参考に日頃の学習法について振り返ってもらえればなと思います。

アクティブリコールの基礎を知って効率的に勉強を進める

アクティブリコールは、英語で書くと、

Active(能動的) + recall (思い出し)

です。

つまり、積極的に知識を思い出すことで記憶を強化する方法のことをいいます。

まずは、この基礎となる仕組みを理解しましょう

理屈を理解するとなぜアクティブリコールが有効なのかがわかります。

そもそもアクティブリコールとはどういう勉強法か

アクティブリコールは、学んだ内容を頭の中から積極的に引き出す行為を繰り返すことにより、記憶を定着させる方法です。

まあ、覚えたのを思い出すって脳にものすごく負荷がかかります...

従来の勉強法である「読む」「聞く」とは異なり、自分で覚えた内容を一度思い出して確認することで、記憶が強く残ります。

たしかプロダクション効果?っていうんですかね...

例えば、英単語を覚えるとき、単語帳を見て繰り返すだけではなく、単語を隠して意味を思い出すといったアプローチが効果的です。

このプロセスが脳に刺激を与え、情報を定着させやすくします。

要するにですね...

まとめノートを作ったり、教科書を何度も読む時間があるなら、とにかく覚えているかのテストを自分にたくさんしなさいということです。

なぜアクティブリコールは効果的なのか

脳科学の研究では、アクティブリコールが記憶の強化に重要であることが証明されています。

思い出す過程で、脳はその情報が重要であると判断し、再度記憶を強化しようと働きます。

(色々参考論文はあるのですが、参考論文の引用は割愛しますね。)

これは「テスト効果」と呼ばれ、テスト形式で情報を思い出すことで、長期的な記憶が強化されるのです。

単に読むだけの勉強では脳が受動的に情報を受け取るため、忘れやすいのに対し、アクティブリコールでは能動的に知識を取り出すことで、記憶が深く刻まれます。

なので、よく塾生に

「早くワークやって繰り返し暗記作業してね」

と伝えているのは記憶の出し入れ作業をさせるためです。

アクティブリコールの具体例

アクティブリコールを日常の勉強に取り入れるのは簡単です。

まず、学んだことを一旦頭の中で反芻し、それをノートに書き出したり、口に出して説明したりします。

また、過去問や問題集を解くこともアクティブリコールの一環です。この際、答えを見ないで自分で考える時間を作ることが大切です。クイズ形式の学習アプリを利用するのも良い方法です。

学習の途中で適宜「知識を引き出す」ことを意識して取り組みましょう。

一番、効果的なアクティブリコールは、白紙復元法です。

僕が高専2年生の時にある勉強法に書いてあった方法で、覚えた内容を真っ白な紙の上に全て書く勉強方法です。

そういえば、これをやり始めて総合点の平均点が5点上がりましたよ笑...

反復学習で長期記憶に結びつける勉強法の重要性

反復学習をわかりやすい表現で置き換えるのであれば、「適切なタイミングで復習しましょう」ということです。

一度覚えたことも時間が経つと忘れてしまいます。

反復学習は、この忘却を防ぐための方法で、適切な間隔で学んだ内容を復習することが大切です。

話はそれますが、

塾生が、「暗記パン欲しい」と言っていました。

暗記が楽になればな...

という思いからの一言でだったのでしょう。

実は忘れるという機能は大事な脳の機能なのです。

忘れるという機能が脳に備わってなければ、

悲しみや怒り、苦しみを何度も追体験することになります。

それほど辛いことはありませんよね。

だから、忘れるという脳の機能はとても大事なのです。

反復学習が記憶の定着にどのように役立つか

反復学習の効果を最大化するためには、適切なタイミングで復習することが重要です。

エビングハウスの忘却曲線によれば、人は一度学んだ内容を数時間後にはかなり忘れてしまいます。

しかし、学習後にすぐ復習を行い、その後も間隔を空けて繰り返すことで、忘却を防ぎ、長期記憶に残すことが可能です。

例えば、学習した翌日に復習し、1週間後に再度復習するなどの計画が効果的です。

ズボラな人は、忘れそうだなーと思うタイミングに復習するのでもいいかもですね。

反復学習を続けるために必要な計画の立て方

反復学習を効果的に行うためには、計画的に学習スケジュールを立てることが重要です。

まず、学習内容を小分けにして、定期的に復習するタイミングを設定します。

具体的には、学習した内容を1日後、3日後、1週間後、1か月後といったサイクルで復習し続けることが理想です。

この復習スケジュールをアプリやカレンダーで管理し、自分の進捗を確認しながら取り組むと、計画的な反復学習が実現できます。

アクティブリコールと反復学習を組み合わせた効果的な学習法

アクティブリコールと反復学習は、単体でも有効ですが、組み合わせることでさらなる効果を発揮します。実際にどのようにこれらを組み合わせれば良いか見ていきましょう。

アクティブリコールを取り入れた反復学習の具体例

例えば、英単語の学習では、単語を覚えた後すぐに意味を思い出す練習を行い、その後、1日後、1週間後に再度同じ単語をテストしてみることが効果的です。

アクティブリコールによって、知識を思い出す練習をし、その後、反復学習で忘却を防ぐ。このようにして両方の学習法を組み合わせることで、知識が脳に定着しやすくなります。

学習の基礎にして、最も効果のある学習法はアクティブリコールと反復学習の組み合わせです。

まとめ

アクティブリコールと反復学習は、科学的に証明された効果的な勉強法です。

僕もこれまでいろんな勉強法や暗記法の本を読んだりしましたが、

どれもアクティブリコールや反復学習の応用した学習法ばかりでした。

成績が上がらない、学習効率が悪いと感じたら、

アクティブリコールと反復学習に戻ってみましょうね。

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