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【高専塾塾長が教える】有明高専1年生がつまずく科目とその対策

2022年07月19日 有明高専

苦労して有明高専に入学したものはいいものの、

  • 留年したらどうしよう
  • 順位が低かったらどうしよう
  • 赤点取ってしまっらどうしよう

などの不安が湧き起こります。

しかし、過度に不安になる必要はありません。

有明高専生1年生で注意が必要な科目は数科目です。しっかりと対策を立てることができればまず留年することはありません。

本記事を最後までお読みいただき、有明高専生1年生がつまづいてしまう科目とその対策方法について理解を深めてください。

本記事は有明高専専攻科の卒業生でもあり、大牟田と博多で英語の塾と有明高専生専門の学習塾を運営している塾長が、執筆した記事です。

ぜひ、最後までお読みください。

※ 得意不得意は人それぞれです。あくまでも私が学生だった頃、私の周りの状況、現在の有明高専に通っている塾生の状況から本記事を執筆しています。

化学Iでつまずく理由と対処法

有明高専生1年生でダントツにつまずく科目は化学Iでしょう。
同じ化学系科目でである理科基礎では全くつまずかなかった生徒たちが化学Iでは赤点を取ってしまったりします。

化学Iがわからなかくなってしまったり、つまずいてします大きな理由は、

物質量(mol)

という概念についていきなり習うからです。

実は、有明高専1年次の前期で履修する化学Iと理科基礎は同じ化学科目です。化学の中でも特に計算系を化学Iで、暗記系を理科基礎で習います。

例えるなら、

普通高校では教科書の1ページ目から化学を習うのに対して、有明高専では教科書の1ページ目と60ページ目のものを同時に習い始めます。

教科書1ページ目の知識や理解も乏しいまま、教科書60ページの内容でさらに、物質量という理解し難い概念について習いはじめます。

最初でわからなくなってしますと、どんどんと学習に遅れていきますので、授業についていくことが大切です。

では、化学Iでつまずかないようにする対処法について解説します。

① 問題集の問題をひたすら解く

物質量の計算において最も大切なことは物質量の計算と概念に慣れることです。

「わからない」

で終わるのではなく、授業を聞いてわからないのであれば、授業で進んだ範囲で問題集を進め、問題を解くことが大切です。

(当塾では化学Iの対策をしっかりと行なっています。公式を覚えずに物質量の計算ができるようになる方法も解説しています。興味がある方は無料の体験授業のときに聞いてくださいね。)

基礎物理学Iでつまずく理由と対処法

化学と基礎物理学Iは理系科目が得意な生徒が多い高専でも苦手意識を持つ生徒が多い科目です。

なぜ、基礎物理学Iでつまずく生徒が多いのでしょうか。

化学同様に科目自体が難しいのは当然のことながら

テストでの問題に対する配点が高い

ことが理由に挙げられるのではないでしょうか。

有明高専の試験は90分あります。単純な暗記系の科目であれば、早い生徒であれば30分で勉強をしている生徒であれば45分程度で解き終えます。

一方で基礎物理学Iは、

  • 問題文を読む
  • 問題文を理解する
  • 計算する
  • 回答する

と一つの問題に対して多くのことをしなければなりません。一箇所でも計算ミスがあったり、理解不足があると、大幅な減点につながることも多いです。

計算をしっかりと書いていれば仮に間違えていたとしても部分点はもらえますが、全く違う計算をしていた場合は一気に12~15点ほど減点になります。

ちょっとの理解不足や公式の覚え間違え、ケアレスミスが致命傷になります。

では、どのように対策を立てるとといいのでしょうか?

① 練習問題の時から本番を意識して解く

→ 本番を意識して解くことで、ケアレスミスの癖を修正するようにする

② 見直しの方法を工夫する

→ 計算間違いが少なくなる解き方や見直しの方法を試行錯誤して見つける

③ 理解にもれがないようにして勉強する

→ 暗記ではなく、理解に徹する

④ 問題の解答プロセスを自動化する

→ 全ての問題文を読んで考える時間はないので、パターンで解けるようにする

この4点が必要になります。

基礎解析学でつまずく理由と対処法

有明高専一年生では1年間に3つの数学系科目を履修します。

  • 基礎解析学
  • 基礎数学

基礎解析学は主に関数系を扱います。三角関数や二次関数、逆関数、無理関数などです。

対して基礎数学では計算系もしくは確立や場合の数などを学習します。

基礎数学よりも基礎解析学に対しても苦手意識を持っている生徒が大勢います。

その理由として授業の進むスピードが原因だと考えられます。

私が高専1年生の頃は基礎解析学で週に4時間授業がありました。カリキュラムが改定された今でも週に3時間ほど授業があります。

他の教科は週に1時間半しか授業がありませんが、基礎解析学は週に3時間も授業があります。

授業がわからなくなってしまうと、追いつくのにも時間がかかります。

ではどうすれば基礎解析学でつまずかなくなるのでしょうか?

① わからなくなったら例題を解いて理解

→ 例題通りに解くことで理解が容易になる。

② 日頃から課題に取り組む

→ 進むスピードが速い分、課題が出る速度も速い。課題は後回しにせず、出されたらすぐに取り組む。課題を後回しにしてしまうと、理解が不足したまま授業が進みます。後回しにしないようにしましょう。

ただ、基礎解析学に関しては春休み明け、夏休む明け、冬休む明けの課題試験で点数を取ることができれば単位を落とすことはありません。

※課題試験 : 春休み、夏休み、冬休む中に出される宿題の問題がそのまま出題される。宿題で出された問題を丸覚えすれば90点を取ることが可能。

保健でつまずく理由と対処法

成績どうだった??と塾生に聞くと、

「保健のテストが一番悪かった」

と答える生徒が非常に多いです。

一見点数が取れそうな科目である保健。年度にもよりますが、あまり高得点を取っている印象はありません。

その原因として大きいのは、

油断

です。

保健と聞くと副教科の印象があります。ただ、有明高専の場合は保健は前期も後期も履修しなければいけない科目です。

保健で足を引っ張ってしまうと、クラス順位や学年順を決める総合点にも影響を及ぼします。保健だからといって油断せずに真剣に授業を受けると良いでしょう。

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