高専生の塾選びのポイント【有明高専生専門学習塾の塾長が解説】
大牟田市・オンラインで完全個別指導・少人数個別指導の英語塾・進学塾・有明高専生専門塾を運営しているきただです。
最近、高専生の指導をする塾が少しずつ増えつつあります。
高専のカリキュラムに完全に準拠した塾もあれば、そうではない塾もあります。
高専は普通高校に比べて留年率が数十倍と言われ、僕が指導する有明高専のストレートで卒業する割合は、
一学年70~80%程度です。
すなわち、20~30%の学生は、
・進路変更
・在籍学年の継続(留年)
するわけです。
進路変更や留年する割合は高専によってまちまちです。
留年してしまうと生涯年収1000万損してしまうと言われる以上、学習塾のサポートを借りるのは大アリかなと思います。
(ちなみに、僕は留学するために専攻科を1年間休学しているので...1000万円損していることになります( ´∀`))
成績が芳しくない場合は学習塾のサポートを借りるのいいものの、学習塾の探し方にもコツがあります。
本記事で書いた基準をみたいしている学習塾であれば、高専生のサポートはできるかなと思います。
少しでも多くの高専生の役に立てればと思います(^ ^)
① 『絶対』個別指導の学習塾にする
学習塾には集団指導の学習塾と個別指導の学習塾がありますが、高専生の場合は個別指導の学習塾一択を選んだ方がいいです。
その理由は...
進学校と高専では、授業のカリキュラムの進め方が全く違うからです。同じ高専同士でも...例えば有明高専と久留米高専ではカリキュラムが異なります。
進学校と高専であれば尚更ですよね。
有明高専の数学と一般的な新学校の数学のカリキュラムの違いを挙げましょう。
有明高専では、前期のうちに...
三角比・三角関数・因数定理・組立除法・分数の計算・繁分数の計算などをしますが...
上記の内容は、普通高校であれば、数Ⅱに当たりますので、通常は高校2年生で習います。三角比は高一で習いますが、多くの学校が後期に習います。
数学ひとつとっても、カリキュラムがズレてるんですよ....
物理や化学もずれています...
集団指導だと、高専では習っていないのを習ったり、すでに試験が終わっている内容を習ったりと...成績upには貢献しない可能性があります。
その点、個別ですと、生徒個々人で指導内容を臨機応変に変えれますので...高専のカリキュラムにも対応できるかと思います。
② 高校レベルの数学・物理・化学をみれる塾かどうか?
高専生を指導するのであれば、少なくとも高校レベルの数学・物理・化学の指導をできる学習塾を探すのがいいです。
高専の低学年のうちは、数学・物理・化学で苦労する高専生が多いです。中学生の頃は数学と理科が得意だったのにもかかわらず、高専に入って、苦手になるケースもあります。
文系科目は暗記ですので...まあ時間をかければ点数が取れる傾向にありますが、
理系科目
特に...理解が必要な数学・物理・化学は自分独りで勉強するのも大変です。
③ 英語指導は必須ではない
高専で進級するだけであれば、英語の指導を受ける必要はありません。英語の試験も、理系科目に比べてたら難しくはありません。大体は、学校でやった内容を丸暗記しておけば、8割は取れるテストがほとんどです。
実際問題、多くの高専生は、英語レベルが中学レベルで止まっています...
はい、これが高専生の英語力の現状なのです。
どの学問もそうですが、やらないと忘れます。
いかに大学受験で、英語の偏差値を上げたとしても1年英語に触れないと恐ろしいほど、英語力が下がります。
僕がフィリピンに留学していた頃に早稲田の学生が、
「大学受験して、その時はめちゃ英語できたんだけど、数年触れてないから忘れちゃった( ̄∀ ̄)」と言っていたのが印象的でした。
多くの高専生は英語の勉強を自主的にしません。ですので、英語力が中学レベルで止まってしまうのです。
理系ですので、英語はできた方がいいですが、進級するのに必要条件ではありません。
高専で留年しないための学習塾選びにおいて、英語の指導ができるかどうかは重要ではないのです。
④ 理系大学もしくは高専卒の講師がいるかどうか
通塾予定の学習塾の講師のプロフィールは確認しておいた方がいいです。
理系大学...特に、工学部出身か高専出身の講師が在籍している場合は、
・レポートの書き方の指導
・進学や進級、将来についてのアドバイス
などもしてもらえる可能性が高いです。
理系大学といっても...幅が広いので、工学部出身の講師がいるかどうかがキモですね。
あと、講師が大学もしくは高専で専攻していた科目であれば、指導してもらえる可能性があります。
僕の場合は化学系出身ですので...
高専3年生までの化学であれば、まあ覚えているかなといった印象です。4年生の化学はテキスト見れば思い出せるとった具合です。
ですので、当塾に通う有明高専のCLコースの学生は、3年生までであれば、専門科目の指導もしていますよ。
⑤ 高専3年生まで指導してもらえるかどうかを確認する
高専生の指導に準拠していない学習塾の場合は、通塾学年に制限がある場合があります。
よく耳にする話だと...
「高専3年生以降だと、指導していないケース」
高専3年生が一番、進級するのに大変なのに、一番大変な学年で学習塾のサポートを受けないようになるケースが多々あるのです。
当塾にも、このようなケースでご相談いただく場合があります。
ご入塾の段階で、最低でも3年生まで指導可能かは確認するのがいいでしょう。
3年生以降の指導を断られる理由は、数学が大学数学の内容が入るからです。
まとめ
高専生を指導するのに必要な学習塾の条件は、
① 個別指導であり、高専のカリキュラムに柔軟に対応してもらえそう
② 数学・物理・化学の指導ができる (英語は必須ではない)
③ 理系出身者がいる(高専卒がいるとなお良い)
④ 高専3年生まで指導してもらえるか
です。
あとは、講師との相性が合えば尚更良いといったところでしょうか...
特に個別指導の場合は講師との相性も大事ですからね。
再度までお読みいただきありがとうございました。