【専攻科卒英語講師が教える】TOEIC700点取りたい高専生のためのロードマップ

TOEIC600点以上取得する高専生は決して少なくはありません。

それは、正しい勉強と点数を取るための戦力を持って勉強すれば決して取れない点数ではないからです。

しかし、TOEIC700点を超える、高専生は全国的にみてもとても少ないように感じます。

それはTOEIC600点とTOEIC700点の間には大きな壁があるからです。

「TOEICの勉強を始めて、6~8ヶ月で600点はいったものの、それからが全く上がらなくなった」

この手の話はよく聞きます。

(私の友人もTOEIC700の壁にぶち当たって、苦労していました)

「TOEICの勉強をするなら700点代を目指したい」

「TOEIC600点代だけど、そこからが上がらなくなった」

ぜひ、そう思う人は本記事を参考にTOEICの学習に励んでみてください。

TOEIC700点のレベルとは

TOEIC L&R テストの運営会社である、IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が出しているTOEICの平均スコアは990点満点中630点程度です。

「えっ...TOEICの平均スコア高くね?」

と疑問に思う人もいると思いますが、

そもそもTOEICのテストを受験する人は

・英語の勉強をしている
・TOEIC点数の高得点の取得を義務付けられている

人がほとんどです。

つまり。この630点というTOEICの平均スコアは、日本人全体の平均スコアではなく、少なくとも自発的に試験を受ける行動を起こしている人たちの平均スコアになります。

その中でも700点という点数は、

英語を勉強している人たちの中でも高い点数だということが言えます。

TOEIC700点を取ることで、就職や進学時の履歴書に書くこともできますし、大手企業での昇進基準になっていたとりもします。

学生のうちから、TOEIC700点代を目指して、コツコツ勉強することは大いにメリットがありそうですね。

TOEIC700点を取るには、どんな点数配分が必要か

論文

TOEICテストは満点が990の試験で、

リスニングスコア : 495点(満点)
リーディングスコア : 495点(満点)
合計 : 990点(満点)

から成り立っています。

では、TOEIC700点を取得するにはリスニングパートとリーティングパートでどのような点数配分で点数を獲得していくのがいいのでしょうか。

結論から言いますと、

リスニングスコア : 360~420点
リーディングスコア : 340点~280点
合計 : 700点

このような点数配分でTOEIC700点をおすすめします。

次に、パート別の勉強法について解説していきますが、TOEIC600点に到達していない人は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

【専攻科卒英語講師が教える】TOEIC600点取りたい高専生のためのロードマップ

高専生がTOEIC600点以上を目指すメリットはたくさんあります。 例えば... ・単位に変換される可能性がある(高専のカリキュラム次第)・就活で企業の採用担当者に評価される…

Part3とPart4の得点率を上げる必要がある

コーヒー

TOEIC700点以上を獲得するには、リスニングスコアを360~420点の範囲にする必要があります。

リスニングのスコアを360点~420点前後に引き上げるには、

Part1とPart2の対策だけではなくて、Part3とPart4の対策が重要になってきます。

また、Part1とPart2は短文問題ですので、1~2程度の英文の問いに答えるだけです。

一方で、Part3とPart4は、

30秒から60秒の英文を聞いて、3つの設問に回答していかないといけないため、

① リスニングが始まる前に、問題を先読みする速読力
② 英語の大体の意味を理解するリスニング力
③ 英文を聞きながら、答えを見つけるスキル

を身につける必要があります。

私の個人的な体験ではありますが、TOEIC700点台の時は、Part3とPart4の音源の内容を半分以上理解することはできませんでした。

ただ、問題を先読みする力と、リスニングの内容をある程度理解するリスニング力、わからないところは推測する力、リスニングしながら、答えを身につける力を習得すると半分以上内容が分からなくても、リスニングパートで360点~420点程度は取ることができます。

私自身は、リスニングパートの内容がほとんど100%理解できるようになったのは、リスニングスコアが495点(満点)になり始めてからでした。

ですので、100%聞き取ろうとするのではなく、正しい答えを見つけるスキルをまずは身につけてください。

そうは言っても、毎日Part3とPart4の音源を使ったリスニングのトレーニングは必要になります。

TOEIC Part3とPart4の勉強方法(トレーニング方法)

Part3とPart4の学習法として、私がオススメしたいのは、5段階トレーニング法(勝手に命名)です。

以下の手順で、TOEICのPart3とPart4のリスニング練習をするといいでしょう。

① 模試などでまずは問題を解き、答え合わせをする。

文法や単語などを分からないところは全て、確認しましょう。


② Part3とPart4を3回リスニングする。

しっかりと3回リスニングすることで、英語の音が聞けていないのか、それとも問題の解き方に慣れてないのかを見分けます。3回以上聞いても聞き取れなければ、英語の音が聞けていないことになります。音が聞けている場合は、問題の解き方(回答プロセス)を極める練習をしましょう。


③ オーバーラッピングをする。

流れる英語の音にかぶせて音読するトレーニング方法をオーバーラッピングといいます。まずはオーバーラッピングに取り組みましょう。


④ シャドーイングをする。

閉本した状態(スクリプトを見ずに)で、流れた音声を0.5秒遅れで発声していくトレーニング方法をシャドーイングと言います。


⑤ 多聴をする。

①〜④まで終えたら、多聴をするようにしましょう。多聴とは、文字通りにたくさんの量を聞くトレーニング方法です。家事や通勤通学中、ちょっとした隙間時間にイヤホンをつけて、①~④で練習した音源を聴きまくります。

一つの問題につき、①から⑤までの過程を行います。

※ オーバーラッピングやシャドーイングは多くのブロガーや英語系YouTuberの方が解説しているのでそちらの動画を参考にすると良いでしょう。

これを半年から1年間、毎日するとTOEICの音声はだいぶ聴こえるようになってきます。

Part5~6は80%以上を目指す

TOEICで700点を取るには、リーティングパートで340点~280点取る必要があります。

そのためには、

TOEICリーディングパートのPart5とPart6はしっかりと回答する必要があります。

Part5の対策方法について、

【専攻科卒英語講師が教える】TOEIC600点取りたい高専生のためのロードマップ

高専生がTOEIC600点以上を目指すメリットはたくさんあります。 例えば... ・単位に変換される可能性がある(高専のカリキュラム次第)・就活で企業の採用担当者に評価される…

の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

またPart6の対策は、基本的には模試を解くだけで十分です。

Part6は、Part5の文章が長いバージョンですので、語彙強化をやって、Part5の問題が解けるようになったら、自然と解けるようになります。

Part7の対策をしっかりとする

ビーチ

TOEIC700点以上を目指すのであれば、Part7の対策も必要になります。Part7で求められるスキルとして、

① 英文の速読スキル
② 情報収集スキル
③ 問題パターンへの慣れ

があります。

リーティングパートのPart7は、

問題数が多い上に、文章量も多いです。

そのため、英語を早く、正確に読むスキルや、散らばった情報を精査して、解答するスキルを養う必要があります。

これらの理由より、Part7の対策は通読をオススメします。

通読とは、文字の通り、全て通して読むトレーニング方法です。

もっと詳しくいうならば、

TOEICリーディングパートのPart7の問題を設問、問題、文章全てを最初から最後まで読み、この作業を繰り返す

このように全て読むことを通読と言います。

では、下に具体的な方法について解説します。

① Part7の問題を解く。
② わからない単語や文法事項を調べて、理解する。
③ Part7の問題で理解できない文をなくす。
④ Part7を設問から問題文まで、最初から最後まで読み通す(通読)。
⑤ 通読を1セットにつき10回から30回は行う。
⑥ ①~⑤を繰り返す。

Part7の問題で通読を行うことで、読む速度が速くなるだければなく、TOEICの英文や問題パターンに慣れることができ、Part7での得点率が上がります。

ぜひ、本記事がTOEICテストで700点突破のヒントになればと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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