willとbe going to ~ の違いについて[中学英語]~中学校では習わない英文法~

will と be going to~の違いとはなんでしょう?
中学2年生のときに未来系と称して、
  • wii + 動詞の原型
  • be going to~ + 動詞の原型

は〜するとつもりだ・〜する予定がある

と習います。

このwillとbe going toの違いについて下のような言い換え問題のパターンでよく出題されます。

次の空所を埋めよ。

  • she will play soccer
  • she is ( ) ( ) play soccer

しっかり勉強をしている生徒は、willとis ( ) ( ) playを見たただけで、

先生。これ簡単です。空欄に入るのはgoing toです。
と答えます。
パッと、答えらたあなた。

よく勉強していますね。素晴らしいです。

では、

willとbe going to~の違いをニュアンス視点で説明することはできますか?
  • それぞれどんな場面で使うのか
  • どんな使い方をするのか
  • ニュアンスはどう違うのか

これを説明できる人は多分ですが、相当な英語マニアだと思います。多くの方が答えられないと思うのでがっかりしないでくださいね。

では、なぜ私がこの質問をしたのか。

それは、可能ならニュアンスや語感、イメージまで抑えて欲しいからです。

我々日本人は英文法を機械的に学習してきました。例えば、willとbe going to は動詞の原形を取って、どちらも未来のことを表すよ。みたいな感じにです。でも、英語は言葉です。もちろん、学問でもあり道具でもあります。英語は言葉なため、同じような意味合いをもつ表現でもニュアンスが全く異なります。
ニュアンスや語感について理解するために具体例を出しましょう。
我々日本人は、生きている年数分日本語に触れていますので、日本語の語感がしっかりと身についています。ですので、雨が降りそうな場合は、下のように言います。
雨が降ってきそうですね。
でも、日本語を勉強している海外の人は、「雨が降ってきそうですね」を
日本語勉強
雨が落ちてきますね。
と言ってしまいます。
意味は通じる。でもなんとなくそれは日本語としておかしい。海外の人と日本語で話したことがある人は、「あるあるだね」と思うでしょう。
でも逆もまた然りで、
君は英語は流暢だし、英文法も90%完璧だ。でも、通じるけど不自然な英語がたまに出てくる。
と言われてたりします。
これが、ニュアンスについての例です。
話を戻します。
willとbe going to~
この書き換えをできた人はよく勉強していて、とてもすばらしい。しっかりと学校の内容についていけてますし、理解もしていることでしょう。でも、稀に、
willとbe going toの違いについて教えてください。と質問されます。
今日は、そんな疑問をもつ中学生のために記事を執筆しました。
本記事では、willとbe going toのニュアンスの違いや使い方について解説しています。でも、どうせ同じ時間英語の勉強をするなら、英語の気持ちも理解しながら勉強しましょう。
では、willとbe going to~の違いについて説明していきますね。

willの気持ち

まずは、willの正体について説明していきます。

辞書的な意味

まず、辞書でwillの意味を確認しましょう。
will (英辞郎より意味を抜粋)
助動詞:〜するつもりである
名詞:意思、志、意志、遺言

willという単語。

中学生ではまずwillという単語を助動詞の~する予定であるという意味で習うため、willに名詞の意味が存在することを知らない生徒は多いでしょう。

そう、実はwillには意志、遺言といったような名詞の意味があるのです。

willには意志という意味が含まれるということを覚えておくことがwill のニュアンスを理解する上では大切です。

willのニュアンス

willは名詞で意志という意味があります。

この意志という意味から、派生して

willの助動詞の使い方には以下のようなニュアンスが含まれます。

  • willを使う場合は自分の感情を優先している。
  • willを使うときは、必ずしもそれを行うとは限らない。(強制力がない)
  • willを使うときは、口だけになっている場合がある。(それをするつもりはない)

です。

よくわからないので具体例を出して説明してください。
例えば、
日本語勉強
I will study Japanese.
という文を言ったとしましょう。これまで習った英語の知識なら、
訳:私は日本語を勉強する予定
という訳になります。
しかし、実際のところ、この文を言っている段階では、日本語を勉強すると言っていますが、実際にやるとは限りません。(逆にbe going to はそれを必ず行うという意味合いが含まれます。)
今の気持ちでは日本語を勉強するやる気はありますが、30分後そのやる気が消えて、勉強をしない可能性なんてあるわけです。
つまり、willというのは自分の現時点での感情を優先した表現で、強制力がないのです。
Would it be possible for you to give me a ride to my home?(すいませんが、私の家まで送っていただくことは可能でしょうか?)
I will. (ああ、いいよ)
Thanks a lot。 (まじ助かるわ。)
本当に送ってくれるのだろうかなー(心の気持ち)
と感じたりもします。
willはそれを今現在で使っている人が「今はそのwill(意志)があります」という気持ちで使われます。だから、訳としては、「〜する予定です」という意味になりますが、将来はどうなっているかわからず、強制とくが全くないのです。
なんとなく、willについては理解できたでしょうか?
では、次にbe going toについて説明していきます。

be going toの気持ち

willと同様にbe going toも〜する予定だと習います。

でも、willとは全く異なったニュアンスを持っています。

be going to~のニュアンスを理解するために、一つ一つ分解していきましょう。

① be going

まずは、be goingの部分。

なんだか、この形見覚えがありませんか?

  • 現在進行形
  • 現在分詞の形

と答えられた方は素晴らしいです。

そうなんです。be going to~のbe goingの部分だけを抜き出してみると現在進行形のような形になっています。

現在進行形とはbe + 動詞のing系で(今〜をしている最中です)という意味の表現です。
be going to~のなかにbe goingの形が含まれており、、be goingは"それに向かって動いている"というニュアンスを持っています。ここはなんとなく理解できるかと思います。
ジョギング, 実行, スポーツ, スポーティです, レース, 運動, スニーカー, 距離, 靴
(こんなイメージです)
次にtoをみてみましょう。

② to

toにはそもそも、矢印(ある目的地に向かって進んで、最終的にはたどり着く)のニュアンスがあります。

右, 矢印, 次, 矢印, 矢印, 矢印, 矢印, 矢印

  • go to the park(公園に行く)
  • give the present to my son(息子にプレゼントを私)
  • speak to my teacher(先生に話しかける)

これらの表現をみると、toがなんとなく"ある対象物に向かって突き進んでいる"イメージが見えてくると思います。

③ be going + to

この二つのニュアンスを組み合わせると、

  1. be going:今まさにそこへ向かって動いている
  2. to : 対象物に対して突き進んでいるイメージ

から、

be going to~ : (必ず~を)する予定です。(もう~する予定は着実に進めています)をするつもりです

となるわけです。

willとは違って、be going toは強制力が強い(未来において必ずそれをやる)のですね。

例えば、

I am going to get more than 90 points on the test of math.
と言ってしまうと、、必ず私は数学のテストで90点以上取りますから!!!!!!
と超強気な印象を受けるわけです。
ね、面白いでしょう?
機械的に習ってきた英文法をニュアンスまで考えながら学ぶと面白いんです。

まとめ

それではまとめです。

will:意志という意味から派生して、今現時点ではそれをやるつもりだけど、将来はどうなっているかわかりません。(強制力なし)

be going to~ : be going (それに向かって動いています) + to (目的地に到達するイメージ)より、(必ず~)をやりますからという意味になります。

 

今までは、機械的にwillもbe going toも(~する予定です)と習っていましたが、同時にニュアンスや語感を学ぶことで英語の理解度もアップしていきます。

繰り返しになりますが、英語は言葉です。英語にも気持ちがあります。

その気持ちを汲み取りましょう。そうすると、英語がものすごく楽しくなってきます。

 

 

 

 

 

 

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