【高専卒英語講師の体験談】英語力ゼロから高専4年時にTOEIC860を取得するまでの学習体験記
- 高専生だけど英語の勉強をしたい
- 将来は海外で働きたいから今のうちに英語の勉強をしておきたい
- 英語の勉強を始めたいけど何から始めていいのかわからない
高専生の中にはこんな悩みや疑問を抱えている学生も少なからずいるでしょう。
本記事では高専2年生の夏休みから英語の勉強を始めて、高専4年生が終わる時にはTOEICのスコアが860まで上がった、私の英語学習体験について書いています。英語を通して人生が変わった一人の元高専生の体験談です。
英語学習がきっかけで、8カ国ほど旅行や留学、研修に行くことができました。
給付型奨学金や学校の研修を活用したため手出しした金額はほとんどありません。
英語の学習は非常にメリットがあります。
ぜひ、最後までお読みいただけたら嬉しいです。
TOEICとは英語によるコミュニケーションとビジネス能力を検定するための試験。評価はスコアの数値で行われ、スコアの満点は990点。TOEIC860は全受験者の5%に位置するとされています。
高専2年次の英語学習記録
私が本格的に英語の学習をし始めたのは、高専2年次の夏休みからです。高専2年次の時の副担任の先生が英語科目を指導していたことから、英語の学習法について相談しました。
そうしたら、「多読をやりなー」とアドバイスを頂いたため、英語の多読を始めることにしました。
多読とは、英語の絵本や小説、英語で書かれた記事をひたすら読む英語の学習法です。
当時、有明高専の図書館には数百冊ほど多読用著図書が貯蔵してありました。
部活の終わりに毎日有明高専の図書館にいき、借りることができる最大数を借りていました。確か当時は7冊~15冊ほど、多読図書を借りることができたと記憶しています。
多読をやると同時に、
有明高専の指定教材であったデータベース3000という単語帳で単語の学習を、英語耳という発音の教材で発音の学習をしていました。時間にして、多読を1日に60分程度、英単語を30分、発音を20分していました。
当時は英語の学習法やおすすめの教材も全くわからなかったため、英語系ブロガーのブログや英語系のyoutuberの動画を参考に、英語耳という発音教材を購入して学習しました。
「発音できない音は、聞き取ることができない」
という情報に、「確かに〜」と納得した記憶があります。
夏休みだったこともあり、部活をしながら、有明高専の夏休みの課題と英語の学習に勤しんでいました。
夏休みが終わっても、英語の学習意欲は消えず、試験前や試験中以外は
多読 : 90分
DUO 3.0 : 30分
ほどやっていました。
(英語の学習意欲というよりも、せっかく英語を学習を始めたからある程度のところまでいきたいという思いの方が強かったのでしょう。)
DUO3.0とは、英単語帳のことです。
夏休みから使用していたデータベース3000に収録してある英単語をある程度覚えることができたため、DUO3.0に英単語帳を切り替えました。
DUO3.0を集中的に学習して勉強したのは、高専二年生の冬休みのことです。こたつで冬休みの課題に取り組みながら、気晴らしにDUO3.0で学習したのを覚えています。
基本的には高専2年生の時は1時間〜2時間ほど英語の学習に取り組んでいました。多読が7割で残り2割が英単語の学習、1割が発音の練習。
このようにして学習していました。
今思うと、高専生で英語の学習を毎日2時間やるのは時間があったからできたことだと思います。
高専3年次の英語学習記録
高専3年生になってからは、多読のペース配分を落として
- 音読
- 速読
- 高校英文法
- 大学受験問題
の参考書を使って学習していました。
高専二年生の夏休みから高専三年生の4月の8ヶ月くらい多読を継続していましたが、多読自体に飽きがきてしまい、他の学習法に移行しました。
3年生から、有明高専の英語研究部に入って、国際交流の場にも顔を出すようにしました。
また、フィリピンでの短期留学にも興味が湧き、夏休みに1ヶ月だけフィリピンのセブ島に語学留学に行きました。
もともとカナダとかアメリカに語学留学したいと考えていましたが、値段的なものでフィリピンに留学することにしました。
※ カナダやアメリカなどの先進国に語学留学するのに比べて、フィリピン留学は1/3ほどの費用で済みます。
ちなみに私はセブ島にあるターゲットという語学学校で1ヶ月生活しました。
- 日本人が多い
- 部屋が綺麗
- 食事が美味しい
- 先生たちが優しい
というのが特に印象的でした。
ここの語学学校自体は、日本資本のため日本人が生活しやすいように設計してあるのも特徴の一つです。
まるまる1年間英語の勉強をしていたこともあり、少しは英語が話せるような状態で語学留学に行きました。1ヶ月で少し会話の流暢性が増した気がします。
語学留学自体は、高専の友達と行ったので寂しい思いもせずに、お兄さん、お姉さんに面倒みてもらえていたというのがいい思い出です。
※ 高校生はおらず、大学生〜40代までの人が語学学習に来ていたため、当時の私からしたら、お兄さん、お姉さんばっかりだったと記憶しています。
語学留学の後にTOEICを受験したら、何もわからずに時間だけが過ぎていきました。
確かスコアは530点だったと思います。
「特にリスニングが何もわからなかった」
ことを反省し、高専3年生の秋からはTOEICの学習に切り替えました。
具体的には、
- リスニングの強化
- 英文法の強化
を中心に学習に励みました。
高専3年生の秋からはTOEIC教材を使ってずっと学習をしていました。
高専4年次の英語学習記録
高専4年生になって、高専の勉強やレポートやアルバイトで忙しくなってきたのもあり、英語の勉強のペースは落ちました。
それでも、継続的にTOEICに向けての学習は継続しました。
高専4年生の時にやっていた教材は、
主にTOEIC教材と英検準一級の教材を使って学習していました。
TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問
高校英文法とは違った角度から英文法について理解を深めることができた。特に品詞問題を解くことで高校英文法では詳しく習わない品詞問題になれることができました。
私が学習に使ったのはこの教材の古いバージョンです。リスニングパートは、オーバーラッピングとシャドーイングで英語の音になれる練習をひたすら繰り返しました。リーディングパートはTOEICの長文パターンに慣れるために精読をしました。TOEICを受ける受験者には非常におすすめの教材です。
英検準一級でる準パス単
語彙力を強化したいと思い、英検準一級の英単語帳で英単語の学習を始めました。
TOEICL&Rテスト究極のゼミpart7
TOEICのパート7の問題に対して苦手意識があったので、この教材を使って徹底的にTOEICのパート7に慣れるようにしました。使い方としては、問題を解いて答え合わせをして、精読をする。このような使い方をしていました。
これに加え、高専4年生の時は、
5月に研修旅行でシンガポールに、8月に高専の文化交流研修で台湾に、1月にマレーシアの国際シンポジアムに参加するために海外に赴きました。
学生の身分で1年に3回ほど海外に行けたのは、非常に貴重な経験になりました。特に8月の台湾の文化交流研修と1月のマレーシアの国際シンポジアムは、国際交流を担当している先生に直接声をかけられたのがきっかけでした。
高専の中で英語の勉強をしていると目立ちます。
その結果、「英語や海外志向の高い学生」と認定され、研修の話やシンポジアム参加の話をいただくことができました。
高専4年次はTOEICの学習+国際交流を活動の軸にして、活動していました。
結果、高専4年生から高専5年生にあがる春休みに受けたTOEICテストで、860点を取ることができました。
まとめ
私自身はあまり器用な方ではありません。
でも、1日1時間半~2時間ほど英語の学習をしつつ、気晴らしに国際交流活動に参加する。
これを約2年間継続することで、TOEICのスコアが860点まで上がりました。
英語は言語です。
不器用でも継続して学習すれば、英語が必ずできるようになります。
英語の学習に励みたい高専生の学習の参考になれば幸いです。