塾講師はどうやって教材を選んでいるのか【本ブログ初公開】

大牟田・博多区で英語塾・個別指導進学塾・有明高専生専門塾を運営しているきただです。

当塾塾生の保護者の方とお話ししていて

『前通っていた大手の学習塾では冬講座の教材だけで、2, 3万もしてたんですよ』

『塾の教材が合わなくて、わざわざ書店まで買いに行ってたんですよね』

『映像授業なのに、1教科数万円も支払っていたんですよ』

など、塾教材の値段が話題になりました。

もちろん、当塾でも市販の教材を使用したり、塾専売教材を使用したりします。

本記事では、塾で使用する教材の選び方について解説しました。

塾あるある"オリジナル教材"とアピールしてくる塾は信用できないかも

塾の教材タイプを羅列すると、

・映像授業+映像教材用の教材
・市販教材
・塾専売教材
・市販教材と塾専売教材のミックス
・オリジナル教材

があります。

塾によって、市販教材だけを使用する塾もありますし、オリジナル教材を使用する塾もあります。

塾選びで注意が必要なポイントとして、

オリジナル教材をアピールする塾には注意が必要だということです。

教材の制作って...

・問題制作のプロであるアイテムライター
・編集者

がいないと成り立ちません。

塾講師=問題制作のプロではありません。

塾講師は学習指導のプロです。教材制作スキルと学習指導のスキルは全くの別物。

ですので、現実的に塾講師が売られている市販の教材や塾専売教材レベルの教材を制作することは非常に難しいのです。

オリジナル教材と書かれている場合は、大体は塾専売教材の問題や市販の問題のかき集め教材になっているケースがほとんどだと思います。

教材を制作する場合は

① アイテムライターが問題を出版社に提供
② 編集チームで問題の精査と編集
③ 教材の内容や問題の内容を有識者に監修依頼

のステップをたどります。

全国展開している大手学習塾ならともかく、個人塾ではオリジナル教材を作成することができません。

また、映像授業+教材使用の塾の場合は映像授業費用+教材費+指導費とかかるケースもあるので、受講料が割高になっていないか気をつける必要があります。

塾講師にバッシングを受けそうなことを書いていますが、事実なので書いています。

当塾の教材の選定について

当塾では、

・小学生〜高校生までの英語の専門指導

・小学生〜中学生までの学習指導と高校受験対策

・現役有明高専生の科目指導

を行っています。

※ 2024年度から大学受験指導も始めます。

まず、英語指導では100%市販の教材、英語の生教材を使用しています。

■ 英語指導で100%市販の教材、英語の生教材を使用する理由について

英語の参考書は、塾専売教材よりも市販の教材の方がクオリティーが高いと個人的には考えています。その理由は3つあると考えます。

① 有名な予備校の英語講師が中学生・小学生向けに教材を執筆している

② 海外の有名な英語の市販教材が日本に輸入されている

③ 英語学習者の母数が多いため、教材の種類が豊富(小学生・中学生向けから大人向けまである)

このような理由から英語指導に関しては市販の教材や英語の生教材を当塾で使用しています。また当塾では翻訳や文法特化型の指導ではなく、4技能を鍛えるように英語の指導を行っています。

そのため、当塾の英語の指導方針と塾専売教材がマッチしていないのも、英語指導において塾専売教材を使用しない理由の一つです。

■ 小学生・中学生の英語以外の指導は塾専売教材を使用する理由について

英語では塾専売教材を使用していませんが、小学生や中学生の英語以外の科目指導は塾専売教材を使用しています。

やはり、塾専売の教材は、

・導入が丁寧
・解説が詳細
・良問が多い
・生徒がつまりやすい問題は数ページにわたって別途演習がある
・レベルが高い問題もきちんと収録してある

など、手のかゆいところまで届いています。

市販教材ですと、問題のレベルがミスマッチしたり、問題数が少なくて、何冊も購入しないといけません。

そうじて塾専売教材を使用する方が保護者の皆様にご負担をかけずにすみます。

■ 現役有明高専生の指導で使用する教材について

有明高専生の指導では、有明高専で使用する教材を使って指導を行っております。ですので、教材の購入の必要はありません。

高専の定期試験は教材から似たような問題が出るため、有明高専生の指導こそ教材準拠であることが大切です。

※ただし、英語の指導を希望する塾生には市販の教材を購入してもらっています。

■ 高校生の科目指導に使用する教材について

今現在は高校生は英語指導のみを行っており、来年度からは数一・数A、化学の指導を開始します。

当塾では高校生の場合は、市販の参考書を使用して学習指導を行っています。

その理由は、中学生や小学生向けの参考書に比べて、高校生向けの参考書や大学受験特化用の参考書は良書がたくさんあるからです。

大学受験の場合は、大学受験を専門的に指導する予備校があります。

そのため、高校生向けの参考書や大学受験特化型の参考書は有名な予備校の講師たちが執筆しています。

予備校の講師は大学受験指導のプロフェッショナルです。大学受験指導のプロが執筆しているため、非常に優れた参考書が多いですね。

このような理由から、当塾では高校生の指導は市販の参考書を使って使用しています。

あと、高校生以上だと、塾専売教材の数も一気に少なくなるイメージがあります。

まとめ

当塾では、

・英語指導 : 市販の参考書+生教材+ネイティブ英語
・小学生 / 中学生(英語以外) : 塾専売教材
・高校生 : 市販の参考書
・有明高専生 : 高専で使用している教材


を使用しています。

塾側が教材の選定基準を公開するのは稀だと思いますが...

外からは見えにくい塾の内情もどんどんと公開できればと思います。


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