勉強の遅れを取り戻すのにかかる期間
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2026年09月30日きただです。
最近はInstagramの投稿に指導メモを投稿していまして、ブログの方がおざなりでした。
時間があるときにゆるくブログも書いていこうかと思います。
今回は、最近の指導の中で特に効果を感じている方法について紹介したいと思います。
それは、
「勉強に対し苦手意識がある生徒はいろんな問題を解くのではなく、同じ問題を何回も解く」
という方法です。
「同じ問題を何回も解いて意味があるの?」
「答えを覚えてしまうだけでは?」
と思われるかもしれません。
勉強が平均以上に得意な生徒であれば、たくさんの問題に触れて、いろいろなパターンを経験することはとても大切です。
しかし、勉強が苦手に対して苦手意識がある生徒の場合は問題の種類を増やすことが逆効果になってしまうケースが意外と多くあります。
例えば数学で、
「3x+5=11を解きなさい」
という問題が解けるようになったとします。
そこで次に、
「5x-7=18を解きなさい」
という問題を出します。
勉強が得意な生徒であれば、
「数字は違うけれど、やることは同じだな」
と考えることができます。
ところが、勉強に対して苦手意識がある生徒は
数字が変わった。
符号も変わった。
さっきとは違う問題だ。
と捉えてしまうことがあります。
さらに文章題になったり、問題の聞かれ方が変わったりすると、もっと混乱してしまいます。
つまり、客観的に見ると「ほとんど同じ問題」でも、生徒本人からすると「全く新しい問題」に見えていることがあるのです。
この状態で、
「練習のためにたくさん問題を解こう!」
と次々に違う問題を与えてしまうと、理解する前に新しい情報が入ってきます。
結果として、
「結局、何をすればいいのか分からない」
という状態になってしまいます。
そして、このタイプの生徒に新しい問題を次々に解かせると、疲弊してしまいやる気を失ってしまいます。
最近、このような生徒には、あえて問題数を減らしています。
例えば10問を1回ずつ解くのではなく、
3問を3回、4回と繰り返す。
最初は僕が解説をします。
その後、自分一人で解いてもらい、つまづいたらヒントを渡します。
そして、完全に自分で再現できたら宿題でまた同じ問題を出します。
すると、最初は全く手が動かなかった生徒でも、
「最初にこれをする」
「次にここを計算する」
「最後にこうすれば答えが出る」
という問題を解く手順が少しずつ身についてきます。
そして、自分で解ける感覚がわかってきて勉強に対しても前向きになっていきます。
この指導法で2ヶ月前から指導している塾生が期末試験の数学の点数が過去最高点をとったとのこと。
そして、数学が上がったため、勉強へのモチベーションも高まり、「先生、このときこうであってますか?」
と自発的な質問がものすごく増えました。
先日は英文法を一からやり直しを始めたのですが、これまであやふやだったbe動詞への理解が深まり、
勉強しながら、「あっ」とアハ体験をしているようでした(笑)
同じ問題を何度も解いていると、当然、答えを覚えることもあります。
それでいいと僕は思います。
なぜなら、最初から「完全に理解して、自分で考えて、別の問題にも応用する」ことを求めると、負担が大きすぎる場合があるからです。
まずは同じ問題を繰り返して、
「この問題なら自分で解ける」
という状態を作ります。
その過程で、答えだけではなく、式の立て方や計算の順番も一緒に覚えていきます。
そして、解き方がある程度身についたところで、数字だけを変えた問題に挑戦します。
それができたら、少し形を変える。
さらにできるようになったら、文章題にも挑戦する。
このように、
同じ問題を繰り返す
↓
解き方を覚える
↓
少しだけ違う問題を解く
↓
自分で解ける問題を増やす
という順番で進めます。
いきなり「応用力」を求めるのではなく、まず土台となる解き方を頭の中に作るイメージです。
勉強では、どうしても問題数に目が向きます。
「今日は20問解いた」
「問題集を3ページ進めた」
もちろん、それも一つの目安です。
しかし、20問解いて20問とも曖昧な状態で終わるのであれば、3問しか進まなくても、その3問を一人で確実に解けるようになった方が、その生徒にとっては大きな前進かもしれません。
特に勉強が苦手な生徒の場合、「分からない」を大量に経験させるより、「できる」を繰り返し経験させることが大切だと感じています。
「自分でもできた」という経験が増えると、問題を見るだけで諦めることも少しずつ減っていきます。
もちろん、すべての生徒に同じ問題を何回も解かせればいいわけではありません。
一度理解すれば、どんどん新しい問題に挑戦した方が伸びる生徒もいます。
反対に、理解するまでに時間が必要で、同じ問題を何度も繰り返した方が伸びる生徒もいます。
大切なのは、
「一般的に良い勉強法」をそのまま当てはめるのではなく、その生徒が本当に理解できる方法を探すこと。
だと思っています。
10問を1回ずつ解くより、1問を10回解いた方がいい生徒もいる。
周りより進むのが遅く見えても、その生徒にとって必要な練習であれば、それでいいと思います。
まずは「自分で解ける一問」を作る。
そこから少しずつ「自分で解ける問題」を増やしていく。
最近の指導を通して、改めてその大切さを感じています。

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