高専の留年率が高い理由とその対策について

大牟田市・博多区にある個別指導の英語塾・進学塾・有明高専生専門塾を運営しているきただです。

「高専は留年する人が多い」

「高専で留年しないか心配」

「高専に息子を進学させたいけど、入ってからが心配」

高専と耳にすると、真っ先に思い浮かぶのが...

留年

「できれば留年しないようにストレートで卒業してほしい、卒業したい」

保護者の方や現役の高専生はこう思います。

本記事は親御さんや将来は高専の入学を考えている中学生向け、現役高専生の記事です。

本記事を読むことでなぜ、高専では留年率が高いのかがわかります。

ぜひ、最後までお読みください。

高専が留年率が高い理由について

私自身が高専の留年率の高さの原因に関する定量的なデータを持ち合わせているわけではないので...

あくまでも私自身が感じていることについて書いていきます。

理由① 緊張感がない

高専が留年しやすい理由の一つ目は緊張感がないことでしょう。

例えば、大学受験前提に入学する進学校の場合は早い人は高校に入学する前から志望校を決め、受験勉強を開始します。一人が受験勉強を開始すると周りも引っ張られます。

高校2年の後半くらいには受験勉強を開始しなければいけないムードになり、多くの高校生が受験モードに突入します。

一方で高専は大学受験がありません。

※ 高専3年までいって大学受験することはできますが、高専に行って大学受験をする人はほとんどしません。

高校受験の大変さから解放された高専生は学業面での緊張感がなくなります。

緊張感がなくなると、手を抜いてしまいます。

理由② 点数低い=当たり前になる

高専での試験で低い点数を取り続けると....

「低い点数を取るのが当たり前」になってきます。

少し、厳しい言い方をすると、自分に甘くなる。

そして、自分に甘くなる癖を修正するのは大変です。

点数取れなくて当たり前

試験勉強が中途半端で当たり前

授業中にスマートフォンを触るのが当たり前

人は慣れのいきものです。甘い自分になれると...どんどんと成績が悪化していきます。

理由③ 目標がなくなる

高専に入学した途端に急激に成績が悪化してしまう学生の特徴として、目標がなくなる

というのがあります。

高校受験や大学受験で合格する

というのは非常に大きな目標です。

しかし、高専の場合は自分で目標を見つけていくしかありません。

高専には大きく2パターンの学生層がいます。

① 中学生の時から中学1年生から中学3年生まで成績の変動が少ないコツコツ型タイプ

② 中学2年生までは成績は芳しくなかったが、中学3年生集中的に勉強して成績を上げた集中型タイプ

①のコツコツ型のタイプの学生はあまり留年する学生はいません。ただ、②の一点集中型の学生は目標がなくなると勉強をしなくなるため、留年しやすい傾向にあります。

これは私が高専に7年間...留学合わせると8年間いて...感じていることですので、まず間違い無いでしょう。

理由④ 先輩たちの悪知恵

「先輩たちの悪知恵に耳は貸さないほうがいい」

これは有明高専の専攻科を卒業して九州大学の大学院でばりばり勉学や研究に励んでいる私の友人の言葉です。

高専は先輩後輩、性別の枠を超えて非常に仲良くなります。

球技大会、高専祭、部活動、研究活動....

本当に先輩たちには良くしてもらえます。

その一方で....

悪知恵を吹き込まれることもしばしあります...

「楽に単位を取る方法」や遊び方を教えてもらってそれにハマり...勉強に身が入らなくなる。

こういうケースもあります。

先輩たちの尊敬できる部分はどんどんと吸収していって...「ちょっとな...」と思う部分には耳を貸さないようにしましょう。

理由⑤ 高校と大学が混ざった独特な雰囲気

高専の空気って...独特なんですよね。高校と大学が混じったような空気というか...

緊張感がない / 自由な雰囲気 と先ほどは書きましたが、それとも違う...感じです。

誘惑がすぐそばにあるような雰囲気が高専にはあります。

特に低学年のうちは、4〜5年生の先輩たちや専攻科生が遊んでいるように見えます。

事実...高専のカリキュラムに慣れた4,5年生や専攻科生は要領よく進級する学生は多いです。

でも、それを低学年のうちからやってしまうと、留年のリスクが上がります。

自己管理ができるならまだしも...そもそも自己管理ができる学生はそんな空気にはのまれません。

留年しないようにする方法

私が通っていた有明高専での留年率が一番高い学年は、高専3年生から4年生になる時だと言われています。

逆に考えると、高専の4年生までしっかりと進級することができれば留年する確率は下がります。

では、具体的な方法について説明します。

※ 成績不振が続いている学生向けに書いています。

① 塾に通う

有明高専生用の塾をやっている者が「塾に通った方がいい」と書くと

「やってんなー」と思われそうですが(笑)

自分で目標を持ってコツコツ勉強するのが難しい場合は通った方がいいでしょう。

留年してしまうと、1年につき1000万円損すると言われています。

社会に出るのが一年遅くなるのと、勤続年数で年収が変わる給与体系の企業に就職する場合の例ですが....

留年こそもったいないものはありません。極力留年しないようにしましょう。

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② 家庭教師をつける

塾と似ていますが家庭教師をつけるのもありです。

有明高専生用の塾で指導する前までは、有明高専生の低学年の学習指導をしていたことがあります。ちょい厳し目に指導をした結果、しっかりと進級してストレートで卒業しました。

塾や家庭教師は勉強を教えるだけが仕事ではありません。留年のプレッシャーが卒業まで続く、高専生の精神的な負担の軽減や学習のマネジメント、提出物のクオリティーを上げる、中だるみさせないなどの役割も塾や家庭教師にはあります。

③ 切磋琢磨できる友達を作る

お互いに刺激しあって向上していける友達を作るのも留年を回避する一つの方法です。

わからないところを友達に聞いたり、一緒に勉強したり...

ちょい意識高めの学生と友達と仲良くなることで、頑張る方向に引っ張ってもらえます。

仲間ってそれくらい重要なんですよね。

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